- エリア
- 津田/四和エリア
- 移住歴
- 1年
- 条件
- 特になし
空き家から生まれる“大人の秘密基地”—— 人と地域をつなぐ新たな民泊
2026.09.08

津田地区にある一軒の古民家。ここから、NOJI NOJI BASEの物語は始まった。
「昔から、人が集まる場所が好きだった」
オーナー野地元さんが思い描いていたのは、仲間たちが自然体で過ごし、肩の力を抜いて楽しめる“大人の遊び場”だった。そんな中で出会ったのが、親戚の家の隣に佇んでいた空き家だった。初めてその場所を訪れた瞬間、ここで仲間と笑い合う光景が浮かんだという。その直感は、やがて確信へと変わり、この場所を新たな拠点として再生する挑戦が始まった。


購入した空き家は、長い間使われていなかったため、家財が当時のまま残る状態だった。荷物の整理のため何度も車を往復する日々。慣れないDIYは思うように進まず、試行錯誤の連続だった。それでも、家族や仲間が力を貸してくれた。
一緒に汗を流し、少しずつ形になっていく空間。
内外装や家具も自分たちの手でつくり上げたことで、そこには既製品にはない温かさが生まれた。一人では完成できなかった場所。多くの人の想いが重なり、空き家は新しい役割を持つ場所へと生まれ変わった。



NOJI NOJI BASEには、豪華なホテルのようなサービスはない。過剰な装飾もない。
そこにあるのは、そして自然の音を感じながら過ごす静かな時間。
情報や予定に追われる日常から少し離れ、肩に力が入った自分をゆっくりほどいていく。「何もない」と思っていた田舎の日常が、誰かにとって心に残る特別な体験になる。そんな場所を目指している。


NOJI NOJI BASEをつくった理由は、ただ宿泊できる場所を増やすためではない。
訪れる人が津田の日常に触れ、地域の人と出会い、この場所を好きになってもらうため。
都会から訪れる人にとっては、自然の中で過ごす時間や、地域ならではの暮らしとの出会いがある。
一方で、地域にとっては、新たな人との交流が生まれるきっかけになる。
また、木工スペースでは、木に触れ、自分の手で何かをつくる時間も楽しむことができる。自然の中で手を動かし、仲間と語らいながら過ごす時間が、この場所ならではの価値になっている。
一軒の空き家から生まれた場所が、街と田舎をつなぐ新しい基地になっている。


この場所を育てていく中で、大切にしていることがある。
それは、地域とのコミュニケーション。
近所の方々と丁寧に向き合い、少しずつ信頼を築いていく。そうすることで、地域は心強い味方になってくれる。
会社員時代にはなかった、訪れた人からの「いい場所だね」という言葉。
妻と耕す畑の恵み、人とのつながりの中で生まれる、新しい暮らしの実感。
NOJI NOJI BASEには今日も、人が集まり、笑顔が生まれ、ゆっくりと時間が流れている。

